「スクラップインセンティブ」という言葉を知らない人も、まだまだ多いかと思います。

そのまま直訳すれば、スクラップは金属の切りくずや、金属製品の廃物という意味であり、それをインセンティブ、つまり奨励するという意味になります。

つまり、国が国民に対して、古い自動車を廃車してスクラップするように促し、エコカーなどの新しい車に買い換えるようにすすめる政策です。もちろん、それに対して、補助金を支払ってくれたり、税金の減税などという優遇措置をとるものです。



スクラップインセンティブの当初の目的は、大気汚染の防止や、それにともなうオゾン層の破壊、地球温暖化の防止という、環境への配慮として考えられてきました。しかし、2007年に発生した、サブプライムローン問題からの世界金融危機や、翌年のリーマンショックによる不況への経済対策としても考えられるようになってきました。

環境安全衛生管理室

スクラップインセンティブにより、我々消費者は、自動車税の減税や、エコカーと呼ばれるガソリンを使わず電気エネルギーで走る自動車を手に入れやすくなります。それはひいては排気ガスを減少させ、窒素酸化物やイオウ酸化物を減らすことになるので、国内で生活する我々にとってプラスに働きます。もちろん、だからといって、自動車を所有している人々が、すぐさま今の自動車を手放して新車を購入してくれるわけではありません。

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ですが、このような法を定めることによって、人々の環境への意識を高め、経済効果も見込んだ上で、徐々にエコカーなどへ移行するように期待しているのです。また、当然、廃車した自動車はスクラップされ、鉄鋼に生成し直されます。それをさらに再利用して新たな商品を製作したり、海外へ輸出したりするのです。